2009/03/19

2009


 群馬にやって来てから2ヶ月になる。練習場への行き帰りに運転席から綺麗に見える赤城山。麓から長くなだらかな斜面が続き、ゴツゴツとした山頂側に向かうに連れて勾配も輪郭も険しくなる。赤かったり青かったり、雲に隠れたり薄白く雪を被ったりと日々その表情を変える姿は魅力的で、子供の時からこういう形の山を好きだった事を思い出した。未だ自分にとっては、そこに赤城山があるのは当たり前ではなくて、日々、山のシルエットが目に入った瞬間に、新鮮な空気を一杯に吸い込んだような気持ちになる。

 ザスパ草津は、他のチームがまるで当たり前のように所有している物を、一つ一つ手を伸ばし、苦労して掴んで手に入れてきたチームだ。練習グラウンドや様々な施設、J2に昇格したことや昨年の初の連勝も、チームの全ての財産は選手とチームとサポーターが作った歴史の中にある。

前節チームは福岡に初めて勝利し、それはザスパにとって初めての開幕連勝スタートとなった。90分走り抜いて結果を残し、それがEVER ONWARDという文字と共にチームの歴史に刻まれる。試合終了の瞬間、やっとチームの一員になれた気がした。


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 プロジェクト・エスペランサの活動として、昨年の夏の『パラグアイフレンドリーカップ』で行われた、チャリティーオークションの収益から、3回目となるパラグアイの子供たちへのサッカーボール寄贈が行われました。(詳しくはプロジェクト・エスペランサHP内のプロジェクトエスペランサblogから)チャリティーオークションに参加していただいた皆様に感謝しています。南米から遠く離れた日本で、今後も様々な形を模索しつつ、サッカーへの情熱の原点の一つでもあるこの活動を続けていくつもりです。応援よろしくお願いします。