2007/01/18

2007


 何年ぶりかにオフをゆっくりと過ごした。家族揃って年を超せたのはいつ以来であろうか。地元の友人と初蹴りをしたり、親戚を尋ねてのんびりと過ごしたり、試合で訪れた事はあっても探索した事の無い土地を訪ねたりした。

 2年振りにフランスにも行く事が出来た。クリスマスを跨いで訪れたため、毎晩友人達の家族のパーティーを渡り歩き、夜中までゆっくりと近況報告やサッカー談義をする事が出来た。飾る事無く、互いの空白の月日を感じさせない彼らの友情に感謝したい。

 南米に渡った当時、貧しく不公平の中を生きる人々が、何も飾らずに自分に接してくれた事が忘れられない。それまで不自由なく暮らしていた日本で、自分が如何に本質から離れた事に神経を使っていたかに気付いた。そして以来、自分とサッカーとの距離も初めて出会った頃のように近づいた。

 飾らない人々に囲まれて時を過ごし、そして自分本来のニュートラルな位置を確認する。近くスタートする新シーズンに向けて、十分な休養をとり、心身ともに充電する事が出来た。

 写真は、シャルル・ド・ゴール空港から電車に乗り、地下鉄の到着駅からの長い階段を登り切って初めて見たパリの景色。あまりに美しい夕焼けに旅の疲れも吹き飛んだ。